自費出版で業者に騙されないコツ

自費出版におけるトラブル

 

 

自費出版とは、自分の作品を自分が費用を負担して出版することであり、たいていの場合そこには自費出版のサービスを行なう出版社が関与してくることになります。

 

 

そして問題は、そういった出版社の中には、自費出版をしたいと希望する人たちを狙った悪質な業者も多いということなのです。

 

 

例えば、2006年には大手の自費出版会社であるH社が倒産していますが、その時にはこの出版社に自費出版を申し込んでいた約250人の本を出版することが不可能となりました。

 

 

その自費出版を申し込んでいたほとんどの人が、既に数10万円から数100万円を出版費用として支払っていたわけですが、結局はそれが返金されることもなく最終的には出版費用を騙し取られた形になってしまったわけです。

 

 

また2007年には、同じく大手の自費出版会社であるS社が、そこで自費出版をする契約をした4人の客から訴えられるという事件が起こっています。この4人がこのS社を訴えた理由としては、4人はそれぞれS社と自分史や絵本を出版する契約を結びましたが、全国の書店に本が並ぶというS社の事前の説明が実際には虚偽だったというものです。

 

 

これが引き金となって、S社は2008年に事実上倒産してしまいました。実際にこういった事件が起こっていますので、これから自費出版を考えているという人は十分に注意をする必要があります。